この対人関係での「生きづらさ」何とかしたい! 「対人関係の泥沼」から私はいかに脱出できたのか?
「うまく周囲と人間関係がつくれない」
「ちょっとしたことで落ち込んでしまう」ことはありませんか?
この記事ではこの対人関係での「生きづらさ」の正体を明らかにして、どのような方法が対人関係での「生きづらさ」を解消に向かわせるか?
私の経験談を元にお伝えします。
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対人関係での「生きづらさ」とは?
対人関係の中で「生きづらい」という言葉をよく我々は使いますが、対人関係の中での「生きづらい」とは一体どういった状態をいうのでしょうか?
よく耳にするのは
「人間関係が苦手、人の輪にとけこめない」
「人の目が気になる、新しい環境になじみにくい」
等です。
対人関係の中での「生きづらい」とは一言でいうと
「自分と他人との関係性における、本人の主観的に感じる違和感」です。
人はこの世に生まれ落ちた時は一人。
しかし成長するにつれ、家族や社会の中で生きることを強いられます。
親や学校の教師は、社会とうまく折り合いをつけるための心得やルールを教え、子は素直にそれに従います。しかし成長するにつれ、「個としての自分」と「社会の中での自分」にギャップを感じる。
これが対人関係での「生きづらさ」の原点といえるでしょう。
こう考えると多くの人々は多かれ少なかれ対人関係での「生きづらさ」を感じているといえるでしょう。
では、どうすればこの「生きづらさ」を解消できるのか?
私が「生きづらさ」を解消するために実際行った事を事例としてお伝えします。
そして自分の体験から実際どのような手法が「生きづらさ」の解消に有効か述べていこうと思います。
対人関係の中での「生きづらさ」解消のために私がやった事
私自身、幼少期から人見知りで、人前で話すことも苦手。
学校でも友人は少ない方でした。
就職を機に故郷の北海道から東京に出てきましたが、当時の私は上司とのそりが合わず、「生きづらさ」に相当悩みました。
そのような私が今までの人生の中で「生きづらさ」解消のために行ったのは
- 自己啓発セミナーの受講
- 瞑想の実践
- TMS治療(診断まで)
- 心理療法の勉強
です。
個人的な見解ですが、今まで経験した上記4つに関して感想と効果の有無をお伝えしようと思います。
自己啓発セミナー
これは社会にでて上司との人間関係に悩んでいた20代後半にある本を購入した事をきっかけに始めました。
その後この自己啓発セミナーは海外の有名俳優やアーティストもやっているという事ですっかりその効果を信じ込んでしまいます。
(その後、実態はかなり怪しげな心理療法であることが分かったのですが、そのころには後の祭りでした。)
数万の初級コースからスタート。
(だいたい初級コースがお手軽な金額で始められるのは、この手の常とう手段です。)
初級コースが終わった後、いよいよ本性を表します。
500万する上級コースを紹介されたのです。
初級コースで効果があった(ように感じた)ので、大変悩みましたが、「あなたにとって将来の投資なのですよ」と、カウンセラー(というか営業)に言われ、上級コースを購入する事を決断。
しかし決断したは良いのですが、500万という大金、当時の私には到底準備できません。
すると私を担当のカウンセラー(営業)はご丁寧に500万が工面できるように、私に武〇士、〇フル、〇コム等のサラ金業者を紹介してくれたのでした。
しかも、それだけではありません。
サラ金業者の店舗の前まで一緒についてきてくれて、きちんと借りるように後押しをしてくれました。
今思うと、借りている途中で逃げ出さないように監視していたのでしょうね。
その後、私は会社を辞めて自己啓発セミナーの運営会社のスタッフとなり、3年近く安月給でサラ金に追われながら、自己啓発セミナーのスタッフとして働いたのでした。
そんな私がこの組織をやめるきっかけになったのは、不倫。
といっても不倫をしたのは私ではないのです(笑)。
日本で3人しかいないといわれる、最上級コース修了者(多分修了には数千万かかっているかと思います)のカウンセラーがクライアントと不倫していたのでした!!
その事実を知った瞬間私のその組織に対する熱が冷め、そこを逃げ出し、やっと縁を切ることができました。
信じるものは救われる、ではないですが、自己啓発セミナーで行っているメソッドを信じ切れれば、効果はあります。これは宗教でも、占いでも同じかと思います。ただ、そのメソッドや教祖、プラクティスに依存してしまい、自分で考え、解決する事をしなくなるので要注意です。
この類は十分その組織を見極め、依存しすぎない形で利用する事をお勧めします。
ただ実際は依存性がかなり高いので、十分お気をつけください。
瞑想の実践
瞑想は40歳過ぎから今現在も10年ほど続けています。
瞑想のメリットはほぼお金がかからない、手軽に自宅でできるという事です。
瞑想会等に出席すれば、多少費用はかかりますが、とはいっても自己啓発セミナーの数百分の1です。
また、瞑想は約4000年前から続いているため、手法も確立しているいるのが大きな魅力です。時間があって興味があれば、瞑想会に参加してやってみてもよいかと思います。
個人的には西洋のマインドフルネス瞑想といわれているものは、瞑想の本質とはちょっと外れているように感じられます。
できれば仏教系で組織がしっかりしているところの瞑想会の参加をお勧めします。
ただ「生きづらさ」に実際効果を感じたかというと微妙です。確かに瞑想している時、心は落ち着きますが、瞑想をしていない時間はあいも変わらず対人関係で「生きづらさ」を感じる日々。
瞑想を極めると瞑想をしていない時も心は平静を保てるようになるようですが、ビギナーの私はそのような境地には一生かかっても達せられないようです。
TMS治療(診断まで)
これは2年前くらいに「自分は発達障害ではないか?」という疑念がわき、その疑念を晴らすために色々調べる中で知った治療法です。
書籍で発達障害の人は「こうあるべき」という思考にとらえられているという事を知りました。確かに私も「こうあるべき」という「べき思考」が強いので、
「実は自分も発達障害なのではないか?」
と疑ったのです。
そこで治療法を探しているときにこのTMS治療を見つけたのでした。
興味を持った私は早速銀座にあるTMS治療を専門に行っているクリニックに行くことに。
クリニックの説明では、「べき思考」をもつ人はうまく脳の中で情報が整理できておらず、いうなれば情報をつなげる脳内の回線が絡まっている状態だという事でした。
情報が絡まった脳に磁気をあてて脳内の回線を整理するのがこのTMS治療。
うつ病の治療に関しては保険診療も認められているとの説明を受けました。
「これは信頼できそうだな。これで長年苦しめられてきた『生きづらさ』が改善するなら」
と、私は早速、まずは私の脳を検査してもらう事に。
検査料は17,600円です。
検査室に入り、電極が付属するヘッドギアのようなものをかぶり、数十分脳波の検査をしました。
検査結果は自閉症スペクトラムの傾向があり、というもの。
あくまで傾向なので、保険診療外になるのですが、参考までに今後治療費がどのくらいかかるか聞いてみました。
TMSを8回受けるコース(これが一番安いコース)で20万弱。ただ8回で済むわけではなく、改善には個人差があるとのこと。私は「こりゃ、お金がかかりすぎるな」とTMS治療は断念しました。
私見でありますが、既に精神科等の通院をされている方が保険診療で受ける治療法であり、私のような単に「自閉症スペクトラム傾向」いわゆる発達障害グレーゾーンの人間には金銭面も含め、適さない治療法だと感じます。
心理療法の勉強
こんな私ですが、様々な心理療法は昔から勉強しておりました。
そして最終的に行き着いたのが20世紀を代表する三大心理療法家アルバート・エリスが提唱した論理療法RATIONAL EMOTIVE BEHAVIOR THERAPY、略してREBTです。
(REBTの理論の詳細は下記記事に詳細を書いていますので参照ください。)
REBTはTMS治療でも述べた「べき思考」を扱うところは共通しています。
ただTMS治療より、安価で場合によっては無料で行う事が可能なのです。
その理由は多くの心理療法はカウンセラーとクライアントがカウンセリングを実施することで治療を進めていきます。
1時間程度のカウンセリング1万~2万くらいが相場で、個人差もありますが寛かいするために10回カウンセリングをするとすると10万~20万程度かかってしまうのが普通。
REBTも、もちろんカウンセリングを実施します。
しかしカウンセリング以外の方法としてセルフヘルプといってクライアント自身が自らカウンセリングを行う事も可能になっているのがREBTの特徴です。
当然クライアント自体がREBTの知識を持っている必要がありますが、自分自身でカウンセリングを行う事もできるのです。
またこのセルフヘルプには副次効果があります。
皆さんはカウンセリングを受けることに抵抗はないでしょうか?
多くの方々はカウンセリングに興味があっても、見ず知らずのカウンセラーに自分の心の状態を話すことが果たしてできますか?
私もそうでしたが、カウンセリング自体を受けることにとても抵抗がありました。
しかし、セルフヘルプは、世界で一番信頼できる「ジブン」がカウンセラー。
安心してカウンセリングを行うことができるのです。
このセルフヘルプのおかげで私の対人関係の「生きづらさ」も随分改善しました。
私は現在、REBT以外の心理療法の勉強を進めています。
REBTに限らず自分の心の在り方を理論立てて勉強することは「生きづらさ」を改善する上では大きな力になるのでお勧めです。
心理療法 怪しいものとそうでないものの見分け方
ただ一口に心理療法といっても玉石混合です。
最初に例を出した自己啓発セミナーもそうですが、この手の類はすべて、
「我々は国際的に認められた心理療法である」と主張します。
それでは、怪しい心理療法と信頼できる心理療法。
我々はどのようにして玉石混合の玉(価値があるもの)と石(価値がないもの)を判断すればよいのでしょうか?
私の判断基準は学問として確立されているか、否かという事です。
学問として確立されているものであれば、必ず専門的に研究する学会が組織され、大学でもそれを専門として研究している研究者がいるはず。
その心理療法が学問として確立しているのであればWebを検索すると複数人の研究者と、どこで学べるかが明確にわかります。
逆に学会などがなく、単に芸能人や著名人を広告塔にして、海外の実績を喧伝するような心理療法は要注意。
私も複数の心理療法の学会に所属していますが、信頼できる心理療法の学会の入会金は数万です。
逆に怪しい心理療法は入会金や年会費だけで数十万、場合によっては数百万が必要となります。
そのような高額な費用が必要な心理療法は気を付けた方がよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
信頼できる心理療法を学ぶのが自分の「生きづらさ」の改善に役立ちます。
是非、皆さんも信頼できる心理療法を学んではいかがでしょうか?