【アルバート・エリスからの提言】 あなたを悩ませる「思い込み」を見つけ、反論し、打破せよ
世界三大心理療法家であるアルバート・エリスの著書「現実は厳しい でも幸せになれる」(アルバート・エリス著 齊藤 勇訳 文響社)の中で語っている事で私自身がこれだ! と感じた事をご紹介していきます。
厳しい人生を乗り切るヒントになれば幸いです。
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REBTを30秒で説明せよ!
「アルバート・エリスが創始した心理療法REBTを全く心理学に興味がない人に30秒で説明せよ」
と言われたら、どのように説明すれば良いのだろう?
このブログでも何度か説明は試みているし、YouTubeでも説明動画は上げているが30秒では説明するのは中々難しいです((´;ω;`)。
しかしエリスはこの本「現実は厳しい でも幸せになれる」で簡潔に以下のように述べています。
心が不安定なのはどういう時でしょう? それは自分に反して行動している時でしょう。自分の健全な「好み」を、不健全で、非合理的な要求や義務に変えてしまっている時です。私が一貫して強調したいのは、この非合理な考えー「思い込み」を早く発見し、それに反論し、それを退けることです。
「現実は厳しい でも幸せになれる」より抜粋
この退けるべき非合理な考えに関してこのブログでも何度となく書いていますが我々はこれを「イラショナルビリーフ」と呼んでいます。
そしてこれを退ける方法、それがREBTなのです。
このエリスの説明。
REBT、イラショナルビリーフっていう言葉がわからない人でも、とてもシンプルでわかりやすい説明だと思いませんか?
なぜ我々はイラショナルビリーフをもってしまうのか?
さてREBTがどういうものか?
全くREBTを知らないあなたでも、ちょっとはご理解いただけたかなと思います。
では、なぜ人はイラショナルビリーフをもってしまうのでしょうか?
REBT関連に書籍は様々ありますが、実はこの「なぜ人はイラショナルビリーフをもってしまうのか」という疑問に答えている書籍は意外にすくないようです。
本書ではこの素朴な疑問にエリスは次のように答えています。
人間は生まれつき要求が多いのです。要求すれば世話をしてもらい、食事を与えられ、寒さ危険から身を守ってもらえたのです。(中略)その後も、コマーシャルや歌などを通じた文化的影響によって、あなたは高いおもちゃを手に入れたり、好きなだけアイスクリームを食べたり(中略)さらにはマスメディアは、あなたがロックスターや大金持ち、果ては大統領になるべきだ、とあなたに訴えたはずです。(中略)今でも子供じみた期待や要求を持ち続けているのです。それは致命的な事ではありません。でも、その事があなたを不愉快にする事が多いのです。なぜでしょうか? それはあなたの要求が社会の現実と矛盾しているからです。例えばあなたは常に成功し続けることは、不可能です。完璧な人間なんてありえないのです。
「現実は厳しい でも幸せになれる」より抜粋
ここまで読んだあなたは「そんな事わかっているよ。ちゃんと自分は現実的な判断ができている」というかもしれません。
しかし、一方で理想の状態 例えば「有名大学に合格すべき」という「べき思考」は多くの大学受験生はもっているでしょう。
「上場企業に入るべき」と考えている就活生は多いのではないでしょうか。
そして万が一希望の大学、希望な就職先に入れなかった時、自分の努力不足や不運を嘆いたり、世の中の理不尽さに怒りを感じるの人の性というものです。
そうなのです。
実は我々は知らず知らずのうちに「べき思考」つまり「イラショナルビリーフ」にがんじがらめになっているのです。
元々人間というのはそういったイラショナルビリーフを持ちやすい存在であり、また現代ではさらにマスコミュニケーションに煽られる。
もしかして我々はマスコミに知らず知らずのうちに洗脳されているのかもしれませんね。
まとめ あなたを悩ませる「思い込み」を見つけ、反論し、打破せよ
我々は積極的に「思い込み」=「イラショナルビリーフ」を探しだし、反論、打破する必要があります。
エリスはこうも語っています。
あなたの「ねばならない主義」と、それがもたらす不幸を減らすには、まずは破滅的な気分になったり、そのように行動したりした時に、自分の思い込みを発見し、それに反論して、「義務」ではなく、元の「好み」に戻したり、あるいは「効果的な新しい考え」に変えていく事です。(中略)
「現実は厳しい でも幸せになれる」より抜粋
そして、不運にも生じてしまった「出来事」や「逆境」について、苦しむか、苦しまないか、自分で選べるようになります。
つまり
自分の思い込み=イラショナルビリーフを発見し、反論する事で、思い込み=イラショナルビリーフから解放され、自分本来の生き方ができるようになるのです!
いかがでしたでしょうか?
皆さんも是非、積極的に自分の「思い込み」を見つけて反論してみてください。
反論の具体的は方法は下記のブログを参照ください。
では、また!