【1人でデキるREBT講座】第二回 不健康な感情を健康的な感情に変えるにはどうすれば良いですか?

前回の感情には
ネガティブで健康的な感情と
ネガティブで不健康な感情
があるとお伝えし、
ネガティブで健康的な感情は問題ないが
ネガティブで不健康な感情は自滅的な行動につながるため
ネガティブで健康的な感情に修正する必要がある、
ともお伝えしました。
今回第二回目では不健康な感情を健康的な感情に修正し、
適切な行動がとれるようになるためには理論についてお話していきます。

ラショナリティ VS イラショナリティ

前回第一回目では人の脳の仕組みをお話しました。

【1人でデキるREBT講座】第一回 感情はどこからくるのか? 感情をコントロールする方法はあるのか?

不安、怒り、鬱など日々様々なネガティブな感情に翻弄されていませんか?そのようなあなたにこのブログでは自分ひとりでできるREBTのやり方をお教えします。第一回目は認…


生死にかかわる出来事が起きると脳は偏桃体で「やばいぞ」と判断して
身体に「逃げろ!」と指示し、即座に身体に退避行動をとらせます。

この扁桃体をコントロールするのが論理的な思考をつかさどる前頭前野です。
しかしこの前頭前野、実は過去の経験に影響されやすく常に論理的な判断を下す
訳ではないのです。

この前頭前野に正しく状況判断をし、その人によりよい行動をとらせるの事がREBTの目標となります。

REBTでは
人々が基本的な目標な目標や目的達成を手助けするものであり、論理的(非絶対的)で
経験に基づいて現実と一致している事をラショナリティ(rationality)と呼んでいます。


逆にイラショナリティとは、

人々が基本的な目標や目的を達成する事を妨害するものであり、
非論理的で経験的に現実と一致しないものであると定義しています。


常にラショナルな判断、行動が取れれば悩みもないですね。

しかし、人はたびたびイラショナルな判断、行動をとってしまいます。
なぜ人はイラショナルな判断、行動をとってしまうのでしょうか?

人は物事によって悩むのではなく、その受け取り方によって悩むのである

「人は物事によって悩むのではなく、その受け取り方によって悩むのである」

これは古代ギリシアのストア派の哲学者であるエピクテートスの言葉です。
つまりイラショナルな行動をとってしまうのは、出来事をどのように受け取るか
によるのです。
そしてこの出来事の受け取り方をREBTではビリーフ(Belief)と呼んでいます

REBTではビリーフを中心とした基本理念を下記のような変化の理論としてまとめています。

  • 不健康な感情や自滅的行動の原因となっているのは、不快な出来事ではなく、出来事に関連する
    ビリーフである。
  • ビリーフの形成には過去の体験が関わっているがそれは問題ではない。
    問題は今もそれを引きずっている事である。
  • ビリーフを修正することは容易ではないが、繰り返し論駁する努力を重ねる事
    で可能となり、長期的に不健康な感情や自滅的行動を克服できる。

まとめ

いかがだったでしょうか?
不健康な感情を健康的な感情に修正し、ラショナルな行動をとれるようにするには
出来事の受け取り方であるビリーフを修正すればよいのです。
次回はどのようにするとビリーフを修正できるかに入っていきます。
次回もお楽しみに!!

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