俺の仕事の事でとやかくいうんじゃねぇ! 義理の父への怒りの鎮め方
私の仕事は夜勤もあり尚且つ危険と隣り合わせで時期によっては危険度も増します、先日妻の両親が私の家に遊びに来た際『仕事はどうだ?気を付けてくれよ、娘が未亡人になったら困るからなw』と二回位言われ正直かなり頭にきました私としても死にたくはないので常に気を張って頑張っているのに仕事の事を何も知らない人に『気を付けろ』なんて簡単に言われる筋合いはありませんし、妻と結婚する前からこの仕事をしていたのでそこを何も理解していない義理の両親と妻にも腹が立ちました、こんな風に感じる私は心が狭いのでしょうか?
お悩み解決掲示板より https://onayamifree.com/viewthread/3535035/
このお悩みをABCモデルで分析、解決してみましょう
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REBT(Rational-Emotive Therapy)のABCモデルで分析してみよう
下記の記事でも紹介しましたが心理療法家のアルバート・エリスのREBT(論理療法)のABCモデルでは
A(activating event=出来事)がC(consequence=結果 感情と行動)をつくりだす
のではないとしています。
A(activating event=出来事)を経験し、
その出来事はその人のB(belief=信念)に基づき認知、評価、検討され、
C(consequence=結果 感情と行動)
を生み出すのです。
したがって、B(belief=信念)変えることができれば自ずとC(consequence=結果 感情と行動)
は変えることができるのです。
では早速今回のお悩みをABCモデルで分析してみましょう。
A(activating event=出来事)は
妻の両親から「仕事はどうだ?気を付けてくれよ、娘が未亡人になったら困るからなw」です。
C(consequence=結果 感情と行動)は
感情は怒りです。
B(belief=信念)は
「俺の仕事をよくわからない人間に俺の仕事に関してとやかくいうべきではない」
ですね。
このビリーフをアルバート・エリスはイラショナルビリーフ(固定的信念)と呼んでいます。(略してIB)
では、このIB(belief=信念)に反論していきましょう。
実際に反論してみましょう
では実際に
「俺の仕事をよくわからない人間に俺の仕事に関してとやかくいうべきではない」
というイラショナルビリーフ(固定的信念)に
・論理性
・現実性
・実用性
の観点で反論していきましょう。
論性性で反論する
「俺の仕事をよくわからない人間に俺の仕事に関してとやかくいうべきではない」
というのは本当でしょうか?
どこかにそのようなルール等あるのでしょうか?
誰が決めたのでしょうか?
そのように言い切れる明確な根拠はあるのでしょうか?
この考えは論理的とは言えませんね。
現実性で反論する
では次に現実性で反論してみましょう。
もし「俺の仕事をよくわからない人間に俺の仕事に関してとやかくいうべきではない」という考えが現実であったならどうでしょうか?
誰もクレームが言えなくなりますね?
そのようなことがあってよいのでしょうか?
仕事を知らなくても、その仕事に関して評価はできます。
この考えは現実性がないといえますね。
実用性で反論する
では実用性ではどうでしょうか?
「俺の仕事をよくわからない人間に俺の仕事に関してとやかくいうべきではない」
という考えをもっているメリットはなんでしょうか?
腹を立てる事で、自分の健康にもよくないでしょうし、奥さん、義父との関係も悪くなりそうです。
この考えは実用性もなさそうですね。
友達になってつもりで新しい信念(ラショナルビリーフ)を創り出す
では、「俺の仕事をよくわからない人間に俺の仕事に関してとやかくいうべきではない」という
考えに囚われている人があなたの友達だったとして、あなたはどんなアドバイスをするでしょうか?
「お義父は確かに君の仕事をよくわからないかもしれないが、それだからって、娘さんの
旦那さんを気遣っていっているのだから、とやかくいうのはしようがないんじゃないか」
とアドバイスできるかもしれませんね。
自分の問題をあたかも第三者になって考えれば、ラショナルビリーフ(柔軟な信念)(略してRB)を作る
助けになります。
行動を変える
行動を変える方法をいくつかここではご紹介します。
- 新しいRB(柔軟な信念)を意識できるように、目が付くところに張り出す。
- 実際義父が言っているところを想像し、怒りの感情をいら立ちの感情に変えるシュミレーションをする(実際に誰かに頼んで義父役をやってもらい、シュミレーションしてもよい)
- 実際義父が自分の仕事をとやかく言っている場面で積極的に自分のIB(固定的信念)を反論する。
IB(固定的信念)を今まで持ち続けてきたのは、あなた自身なのです。したがってIB(固定的信念)をRB(柔軟な信念)に変えられるのもあなた自身。
行動を通して、IB(固定的信念)をRB(柔軟な信念)に変えていきましょう。
あなたの行動を変化させるのは意志力が必要です。
変化させようと一度決めたら、トコトンやってください。
ただし、どんなに意志力をもって努力しても逆戻りすることもあるのでしょう。
実際逆戻りしてしまったら、弱ってしまった自分を完全に受け入れ、決して「またやってしまった! もう努力しても無駄だ」等と決めつけない事。
「絶対逆戻りしてはいけない」
と思わないことです。
こう考え自体がIB(固定的な信念)だからです。
この代わりに
「逆戻りしない方が良いが、逆戻りしたらまたやり直せばよい」
とRB(柔軟な信念)で行動を継続していきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まずは不安感を発生させるあなたのイラショナルビリーフ(固定的信念)に気づくのが第一歩です。
その後、怒りに向き合うか、または放っておくかはご自身のやりやす方でよいかと思います。
ただどちらにせよ、ラショナルビリーフ(柔軟な信念)にのっとった行動ができるようにして
いきましょう。